11月17日(水)午後2時56分、父が他界した。86歳。
数年前に運転免許を返納したが、80歳を過ぎても運転していた。

病院に駆けつけた時には、すでに危篤状態、
病室に入って１時間位して旅立たれた。
徐々に呼吸が浅くなり、眠るように・・・。

大往生というのだろうか・・・・。
オフクロと兄と私（二人の子供）に看取られての旅立ち。
施設から病院に入院して15日間、一度も言葉を交わすことはできなかった。
ただ、薄っすらと目を開け、手を握ると握り返してくれた。
旅立つ１週間前は、ほぼ反応はなく、その時が来るのを覚悟しておけとでも言うように
意識を汲み取る１週間。

覚悟はできているつもりだったが、そんなに人は強くはない。
病室に入って、涙が出た。いったいなんの涙なのだろうか？自身でもわからない。

病院から葬儀社へ連絡、病院まで迎えに来てもらう。
施設に2ヶ月、病院に半月、2ヶ月半ぶりの帰宅。
帰ることができて嬉しいのだろうか？
施設に居るときはしきりに帰りたがっていたとのこと。
けれど、施設から移動した先は病院だった。
施設に入って状態がよくなることは無いと頭では理解していたが、最後は病院。

でも、このご時世、病院でも家族に看取られて旅立つことなど稀有なことらしい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2021年11月18日　午後10時　記